2018年アニメ

『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』「面白くない」と言う意見に少し反論してみる

2018年の春アニメで「神作画」として話題だった、京都アニメーション制作の『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』

終わってみれば ……と言うか、始まって見れば評価が真っ二つに割れた本作ですが、個人としてはスタンディングオベーションを送りたいですね。

まぁ、家庭を営むアラフォー世代の管理人ですので、「結婚」「愛する人との別れ」「子」などと言ったテーマが自分のライフスタイルにぴったりとハマってしまい”涙腺崩壊”のオンパレードでした。


▲第10話「愛する人はずっと見守っている」

さて、評価が真っ二つの本作ですが、これは私をはじめ、見る側の年齢・性別・生活環境に左右される部分が大きいので、単純に「面白い」「面白くない」と評価するのは、難しいと思います。

個人的にはラノベより硬派な小説要素が強いので「女性や既婚者のほうがハマるかな」と言った印象です。

逆に、京アニ制作の『涼宮ハルヒの憂鬱』『中二病でも恋がしたい!』『甘城ブリリアントパーク』と言った、ラノベ要素の強い作品を好む方には「えっ!? 神作画なのに……」と言った、残念な感想を持たれた方も多いかもしれません。

しかし、2009年から開催の『京都アニメーション大賞』の中で唯一の対象作品でもあるので、作品(小説)としてのレベルは非常に高いと思います。それに、戦争で腕が飛んだり、狙撃され即死したりと言う、京アニがこれまで取り扱うことのなかった刺激的な描写が織り込まれている部分も特筆に値するでしょう。

「こうして欲しかった」と思うこと

とは言え、個人的に「ここはこうして欲しかった!」と言う要望もあるので、少し紹介しましょう。

それは「ご都合主義」と「音楽」ですね。

まず、ご都合主義が際だったのは、第11話「もう、誰も死なせたくない」と、第12話です。

第11話では、内戦が続く基地からの依頼で現地に赴きますが、敵からの狙撃を受け重傷を負ったエイダンを上空から降下したヴァイオレット・エヴァーガーデンが迷わず「エイダン様ですね」と迷わず問いかけるのにはびっくりです。(「顔も知らないのにスゴイ!」なんて突っ込みたくなりそうに……)

あと、第12話でテロリスト(過激派)が鉄橋に仕掛けた爆弾を、ヴァイオレット・エヴァーガーデンが義手を犠牲にして取り外したり、列車から飛び降り蹴って取り外すと言った描写は「ちょっとフィクション要素が強いかなぁ」と後々思ったりしましたが、このあたりを指摘するのはナンセンスかもしれません。

最後に音楽です。

オープニングテーマ『Sincerely』とエンディングテーマ『みちしるべ』は、”作品のテーマ”に非常に合っており、それだけでも感動を与えてくれました。

その中でもエンディングは「本編が終わって、エンディング」と、「本編の終わり間際にエンドロールをオーバーラップする(本編とエンドロールを重ねてくる)」が、上手く使い分けられていたと思います。


▲第5話「人を結ぶ手紙を書くのか?」 本編にオーバーラップされるエンディング

この第5話「人を結ぶ手紙を書くのか?」では、ウェディングドレス姿を前に、生まれてから見守ってきた宮廷女官のアルベルタ(声:小山茉美)が「……お綺麗です」と一言感想を告げた後に間髪入れずに挿入された茅原実里の『みちしるべ』のタイミングに涙腺崩壊。(このタイミングは”絶妙”ですよ)

ただ、欲を言えば最終話の最後の最後は『Sincerely』か『みちしるべ』のどちらかで締めくくって欲しかった(個人的には『Sincerely』かな)ですね。

第12話までは『Sincerely』『みちしるべ』が、作品を引っ張っていた部分もあるだけに、両曲を聴くことのできなかった最終話は「えっ、こう言う終わり方なのね」と言うのが率直な部分です。

正直、細かな点を指摘しましたが、作品のテーマや作画を含めた完成度としては「深夜帯だけではもったいない」のが私の感想です。

同時に、メールやLINEなどデジタルのやり取りが多い中で『手紙』の価値を再認識するにも良い作品だと思います!

余談ですが、「俺も手紙書こうかなぁ」とボソッと言ったら、家内に”失笑”された今日この頃です。

(C)暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会


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