2014年2月から週刊少年マガジンで連載されている瀬尾公治原作の「風夏(ふうか)」
2017年1月からアニメ第一期が放送されましたが、アニメオリジナルの最終回にユーザーから賛否両論巻き起こるなどネットはお祭り騒ぎに…
また、この衝撃の展開はマイナビニュース(記事の提供元は、まんたんWEB)で取り上げられるとともに、瀬尾先生やアニメ制作陣がマガジンやアニメ公式サイトにアニメ最終回の意図を掲載するなど、深夜アニメの最終回としては異例ずくめで幕を下ろしました。
原作の根幹をゆるがす風夏が死なない最終回に衝撃!
さて、2017年3月時点で原作の単行本は15巻まで発売されています。
音楽が好きで活発的なヒロイン「秋月風夏(あきつきふうか)」と、コミュニケーションはtwitterが中心で内面的な「榛名優(はるなゆう)」が自身のバンド「The fallen moon」の活動を通じて相思相愛の関係に発展していく様子や、優に好意を持つ幼なじみで人気歌手の「氷無小雪(ひなしこゆき)」との三角関係を中心に、単行本5巻までの様子が1クール全12話で放送されました。
しかし、ファンに衝撃を与えたのが 『本来、初ライブの直前に交通事故で死亡してしまう秋月風夏は事故を逃れ、優と結ばれライブを行う(風夏が死なない)』と言う、原作とは全く異なる展開で最終回を迎えたことです。
原作では幻となる秋月風夏がいるライブ
(C)瀬尾公治・講談社/「風夏」製作委員会
実際には単行本4巻で秋月風夏はライブ直前に事故で帰らぬ人に
(C)瀬尾公治・講談社
この点に関しては、原作の瀬尾先生がアニメ公式サイトでネタバレを含んだ意図を発表しています。
僕自身が生きている秋月風夏を見たかった、という気持ちが一番の理由です。原作では、優をバンド活動に向かわせるため、そして成長させるために、風夏に退場してもらいました。
この選択が間違っていたとは決して思わないのですが、読者の方から「風夏が死んでしまって悲しいです」という感想をもらって、せっかくアニメ化するのであれば風夏が生きている展開にできないかなとぼんやり考えていたのです。
そんなときに、アニメのプロデューサーから「秋月風夏が生きているストーリーをやりたいです」と言われて、まさに渡りに船でした。原作とは違う展開になる#8以降も、ギリギリまで粘って直していただいたので、かなり面白くて、正直、嫉妬しました。
(公式サイトより)
確かに原作を読んでいて秋月風夏が死亡する展開は伏線がなく”いきなり”だっただけにとてもショックでしたから、そう考えると「秋月風夏がもし生きていたら…」と言う「if展開(パラレルワールド)」としてアニメを鑑賞するのもいいかもしれませんね。
そうなると、原作を知っているファンが一番気になるのは「秋月風夏が死んだ後に登場する二番目のヒロイン”碧井風夏(あおいふうか)”がどのように描かれるのか?」と言う二期に向けての疑問です。
もちろん、二期制作が正式にアナウンスされているわけではないのでこの心配はフライングかもしれませんが、秋月風夏が交通事故で死亡する悲劇が描かれている単行本4巻の後、単行本は15巻まで発行(2017年3月現在)され現在も物語は進行していますから二期制作時はファンの間で話題となるのは間違いないでしょう。
碧井風夏とは?
アニメ版しか見ていない方にとっては「碧井風夏は誰?」と言った感じですよね。
碧井風夏
(C)瀬尾公治/公式twitter
碧井風夏とは事故で死んでしまった秋月風夏に似ている優より少し年上の女性で、彼女もまた秋月風夏と同様すばらしい歌唱力の持ち主です。
単行本第5巻からは、ショックから立ち直ろうとする優の姿、あこがれのバンドだった「ヘッジホッグス(HEDGEHOGS)」主催によるフェスや、歌手を引退してウサギ姿の覆面バンド「ラビッツ」に転身する小雪など、秋月風夏の交通事故は優やバンドメンバーに大きな影響を与えるものの”ひとつの通過点”として物語は進行していきます。
なにより、この二番目のヒロインとなる碧井風夏のバンド加入と「Blue Wells(ブルー ウェルズ)」への改名。さらには優と碧井風夏が結ばれるまでの過程がじっくり描かれていますので、原作を読んでいる方はアニメの展開に違和感を覚えるかもしれません。
最後に、二期が制作されるのであれば碧井風夏の登場は絶対条件になりますから、何らかのかたちで秋月風夏はフェードアウトすると予想します。
しかし、アニメの1クール12話だけで収まりきらない素晴らしい作品ですので二期・三期を期待したいところです。
ちなみに原作では単行本14巻でようやく優と碧井風夏が結ばれ(本当に長かったぁ)新たな局面を迎えていますので、アニメで風夏を知った方は単行本もおすすめですよ。
きっと最新刊まで一気読みです!
