高校生のピュアな恋愛を描いた「セイレン」
恋愛アニメの鉄板と言えば、主人公とヒロインとなる女の子の恋愛模様を1クールかけて描いていくケースが多いですよね。
しかし、セイレンでは「この女の子と付き合っていたらどうなっていた?」と言う恋愛ゲームで言うストーリー分岐(if)の要素を取り入れたため、主人公の嘉味田正一(かみたしょういち)が、ヒロインとなる「常木耀(つねきひかり)と付き合っていたら?【1~4話】」「宮前透(みやまえとおる)と付き合っていたら?【5~8話】」「桃乃今日子(とうのきょうこ)と付き合っていたら?【9~12話】」と言うオムニバス形式で物語が進行していきます。
まず、最初に登場するのは、正一が通う高校のミスサンタコンテストで準優勝となるほどの美女、常木耀です。

(C)高山箕犀/セイレン製作委員会
夏休み、合コンツアーに参加しようとした耀でしたが、レストランでのアルバイトが親にバレてしまい、他校も参加する林間での夏期講習に無理矢理参加させられることに…
一方、耀が合コンに参加すると聞いて自らを磨くために夏期講習に参加していた正一は、いるはずのない耀と講習会場で出会ってしまいドキドキの日々がスタート!
日を重ねるうちに、正一と耀はお互い意識する関係になっていき、正一は耀に告白します。
しかし、「自分の料理で誰かを幸せにしたい…」との夢に向かい、高校卒業後は料理を勉強するために海外に出ることを決意してた耀は、「卒業まで恋人でいる中途半端な関係はイヤだから、今までのままでいたい…」と断り、正一も耀の気持ちを理解します。
そして、5年後。
大学に進学し、耀がアルバイトをしていたレストランで自らもアルバイトをする正一のもとに、帰国した耀が現れ再会を果たしたところで物語は終わります。

(C)高山箕犀/セイレン製作委員会
常木耀のその後は?
正直、この先が気になるところですよね。
このあとのエピソードとなる「宮前透編」と「桃乃今日子編」では、それぞれ正一と結婚したあと(10年後)の姿まで描かれていましたので、「耀だけ中途半端じゃないの?」と思ってしまいます。
ここからは推測ですが、当初オーナーは正一に「子供が生まれるからヘルプで来てもらう」と言っていました。「ヘルプ→一時帰国→正一と結ばれるの?」なんて想像をしたのですが、「修行から帰ってくる」と言っていましたから、再び海外に行くことは考えにくく恋人となる環境が整います。
そして、宮前透と桃乃今日子同様に「(将来)結婚して幸せになりました。」と言うのが一番理想的なハッピーエンドのような気がしますね。