2016年に放送された遠藤浅蜊原作のライトノベル『魔法少女育成計画』 2017年には再放送が決定するなど話題の作品ですが、なんと言ってもその衝撃的な展開が印象的でしたね。
にしても、キービジュアル(公式サイトのイラスト)と後半のストーリーとの差があまりにも…
あらすじは?
ソーシャルゲーム「魔法少女育成計画」には、何万人かに一人の割合で本物の魔法少女になれるという噂が存在していた。幼い頃から魔法少女に憧れていた中学生、姫河小雪もゲームをプレイするひとり。
ある日、いつものようにゲームをプレイしていると、マスコットキャラクターのファヴが突然、小雪に語り掛け、本物の魔法少女に選ばれたことを告げる。
(オフィシャルサイトより)

その後…
憧れの魔法少女になった小雪は、他の魔法少女からの協力もあり、魔法少女”スノーホワイト”として徐々に一人前の魔法少女に成長。
しかし、小雪らが活躍する名深市では既に16名の魔法少女がいたため魔力供給源は限界点に!
それを懸念した運営は魔法少女を8名に減らすと通告。毎週、人助けをしたときに得られる”マジカルキャンディ”の獲得数が一番低い魔法少女がその能力を剥奪されることになってしまいます。
当初は単純に能力だけ剥奪され一般人に戻ることを想定したメンバーでしたが、最初の脱落者”ねむりん”こと三条合歓(さんじょうねむ)”が謎の心不全で死亡したことから事態は思わぬ展開に!?
と、あらすじをササッと紹介したのですが、何やら不穏な気配が漂いますね。
既に察しのいい方は気が付いたかもしれませんが、実は魔法少女の能力を剥奪された者は”死亡する”と言う衝撃的な事実が明らかになります。
この事実が伝わると、これまで協力関係にあった魔法少女たちに不協和音が、そして、最後は生き残りをかけたサバイバルゲームに発展するという鬱展開に!?
正直、序盤は「憧れの魔法少女になって…」とファンタジー定番の展開を予想していたのですが、最後は「えっ、こんな最後なの!?」と、ある意味期待を裏切ってくれた作品です(汗)
魔法少女16名
上図は魔法少女に変身したときの姿。
スノーホワイト(中学2年生)
ラピュセル(中学2年生)
リップル(高校2年生)
トップスピード(19歳妊婦)
カラミティ・メアリ(アラフォー元主婦)
ねむりん(24歳ニート)
ルーラ(元OL)
スイムスイム(小学生)
ミナエル・ユナエル(双子の女子大生)
たま(中学生)
マジカルロイド44(15歳フリーター)
シスターナナ(大学生)
ヴェス・ウィンタープリズン(大学生)
森の音楽家クラムベリー(??)
ハードゴア・アリス(中学生)
と、小学生からアラフォーと世代も境遇も様々なキャラクターが魔法少女になっています。
特に、ラピュセルは実は男子でスノーホワイトの幼なじみの関係なので「この二人は残って欲しいなぁ」と見ていたのが率直な感想です。
ちなみに魔法少女は変身するとリアルとは異なる容姿(ラピュセルのように男子が魔法少女と言うこともアリ)になることから、正体は個人情報を明かすか、戦闘中死亡してリアルの姿に戻る(魔力切れ)などしない限り、他者にはわからないようになっています。
そのため、魔法少女の姿ではコミュニケーションがある彼女たちも、リアルの姿を全く知らない状況が続くわけです。
「えっ、小学生だったの!?」と言うことも…
サバイバルゲームを仕掛けた犯人は?
それにしても、なぜ「脱落=死亡」なのでしょう?
これには二人の人物が大きく関わっています。
それは電脳マスコットキャラクターの”ファヴ”と”森の音楽家クラムベリー”です。
もともとソーシャルゲームの「魔法少女育成計画」は、『魔法の国が人間から魔法少女を選抜(育成)するための試験』のためにファヴが開発した作品だったのです。
試験の方法は試験官によって異なるのですが、今回の試験官である森の音楽家クラムベリーとファヴの”暴走”によって試験が死のサバイバルゲームになってしまったわけです。
(ファヴと森の音楽家クラムベリーはもともと魔法の国に関係のあるキャラクターというわけですね)
さらに、もともとの試験は「脱落=死亡」ではなく、「脱落=魔法少女の記憶を消去し、普通の生活に戻る」と言うのが当初の試験方法だったことも判明します。
結局、生き残るのは誰?
さて、「16人から8人に減らす」と言うことなので単純に「8名死亡する」と言う鬱展開が予想されるのですが、なんと途中のルールで「4人まで減らす(12人死亡する)」と言う超鬱展開が予想される事態に!!!
困っている人などを助ける正義のヒロインたちは裏切りや殺し合い、さらに自ら命を絶つ者も…
その結果
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『スノーホワイト』と『リップル』の2名しか残りませんでした。
幼なじみのラピュセルも↓

お腹の中に赤ちゃんがいたトップスピードも↓

母親が父親に殺され親戚の家で健気に生活しているハードゴア・アリスも↓

総勢14名もの魔法少女が命を落とすという救いのない展開。
まぁ、フィクションとは言え、妊婦さんや恵まれない家庭で健気に育ってきた女子が殺される結末は「なんだかなぁ」って感じでしたね。
最後に、2017年8月現在、原作は11巻まで発売されています。

アニメ版は、原作第4巻までがベースになっており、その後も『魔法少女育成計画restart』『魔法少女育成計画limited』『魔法少女育成計画JOKERS』と、シリーズは続いていますので、「その後」が知りたい方はこちらの作品もチェックしてみてはいかがでしょうか?